【完】さつきあめ〜2nd〜
三浦という人は実に豪快な人だった。
仕事の関係で小笠原とも知り合いらしいが、小笠原も悪くは言っていなかった。
派手に飲むのが好きな三浦とは正反対な存在だったが。
派手にボトルを開けて、大騒ぎをして、少年みたいに笑う
やっぱりこの人が嫌いにはなれなかった。
「今度さ、キャバ嬢にスポットを当ててメディアで仕事していこうと思ってるんだけど」
「へぇ~、何か楽しそう!!」
「ほら、いま有名キャバ嬢もどんどんメディアに進出してるだろ?
洋服プロデュースしたり、モデルなんかもやっちゃって!」
「キャバ嬢から社長になってる女の子も沢山いますよね!」
「ひと昔前だったらキャバ嬢つーのは表舞台には立てない存在だったわけよ。
けど、いまは彼女たちの派手な生活を世間は見たがっていて
世間では認知される存在になってきてる。
それでね!さくらちゃんも僕と仕事してみないかなって!」
「あたしが?!」
三浦の突然の言葉に驚きが隠せなかった。
けど目の前の大人の男はまるで少年のように瞳をキラキラして話し出す。
「さくらちゃん芸能人並みに可愛いし!絶対いけると思うんだよな~!」
「無理無理!!あたしはそういうの絶対向いてないと思います!」
「そんな事ないよ~!!
今度EDENの社長が新店を出すだろう?
そこのキャストも今度SNSで宣伝するんだ」
「EDEN?」