【完】さつきあめ〜2nd〜
「どうする?帰るか?」
「うん…帰るよ。家まで送ってって…」
気持ちは変わらない。
いつか光に言った事がある。あの時は嘘じゃなかったし、真剣だった。
けれど結局は気持ちは変わっていってしまったし、今はわたしがまるで光を利用しているようだった。
車内に沈黙が流れる。
いくらお酒を飲んでも、違う誰かといたって、癒せない寂しさがある事にどうして気づいてしまったのだろう。
「っ!!」
わたしの家まで走らせていた車は、いきなりハンドルが切られて別の方向へ向かって行く。
ハンドルを握る光の横顔を見て、また悲しい気持ちになってしまう。光にそんな顔をさせてしまってるのは紛れもない自分だ。
「やっぱり帰さない」
乱暴にハンドルを切って、車を走らせる。
窓の外でチカチカと眩い程の光りが広がってく。
あぁ、きっとまた繰り返しだ。どうしてこんな意味もない事を
あの夜も、この夜も、どれだけ絶望が包み込もうと乗り越えられたのは、きっと誰かの優しさがあったせい。
どんな夜でも超えてこれたのは、あなたや君やあいつがいたせい。
「うん…帰るよ。家まで送ってって…」
気持ちは変わらない。
いつか光に言った事がある。あの時は嘘じゃなかったし、真剣だった。
けれど結局は気持ちは変わっていってしまったし、今はわたしがまるで光を利用しているようだった。
車内に沈黙が流れる。
いくらお酒を飲んでも、違う誰かといたって、癒せない寂しさがある事にどうして気づいてしまったのだろう。
「っ!!」
わたしの家まで走らせていた車は、いきなりハンドルが切られて別の方向へ向かって行く。
ハンドルを握る光の横顔を見て、また悲しい気持ちになってしまう。光にそんな顔をさせてしまってるのは紛れもない自分だ。
「やっぱり帰さない」
乱暴にハンドルを切って、車を走らせる。
窓の外でチカチカと眩い程の光りが広がってく。
あぁ、きっとまた繰り返しだ。どうしてこんな意味もない事を
あの夜も、この夜も、どれだけ絶望が包み込もうと乗り越えられたのは、きっと誰かの優しさがあったせい。
どんな夜でも超えてこれたのは、あなたや君やあいつがいたせい。