【完】さつきあめ〜2nd〜
「昔を思い出すよな」

「何で…?由真さんや沢村さんが困ってる!!」

愛はへへっと笑って、るなはわたしの手をぎゅっと握りしめた。

「あたしたちから、由真さんに頼んだんです」

「そぉーっすよぉ!!ONEで働けるなんていい経験になりそうっすしね~!!!」

「愛ったら、めっちゃ大きな店でびびってたくせに!!」

「うるさいなぁ~!!
だってさくらさん、ONEに知り合いいないでしょ~っ?!絶対いじめられるじゃないっすかぁ~!!
だからそれを助けようと思って!!双葉でもさくらさんのヘルプをしてましたしね~!!うちらに任せてください!!」

「…愛ちゃん…」

「ゆりさんとの事は由真ママから聞いてるんです…。
あたしなんて全然ダメダメですけど…あたしのお客さんも愛のお客さんも全部さくらさん指名でONEに来るように頼んでますから
一緒に頑張りましょう!!」

「るなちゃん!!それは困るよ!!これはあたしの問題だから!」

「あたし、ずっとさくらさんに憧れてるっていいましたよね?
それに七色グループが好きなんです…。あたしの力なんて微力かもしれないけど…
それでもあたしはさくらさんの力になりたい…」

「るなちゃん……」

明るく笑いながら、愛がわたしとるなの背中を叩く。

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