【完】さつきあめ〜2nd〜
朝日……。
「宮沢さんは無理だって決めつけてるけど、当の本人は負けるつもりが全然ないんだもん。
宮沢さんはあなたが心配すぎて、周りが見えなすぎ……
でも……有明さんはそうではないみたいね」
「光……?」
七色グループにずっといる雪菜の事だ。
きっと光とも親しいはずだ。
雪菜は首を傾げながら、ニコッと笑った。
「シーズンズにすごい子がいるって。
いつか絶対にゆりを超えるキャバ嬢がいるって。
有明さんは七色グループにいる時から、ずっとあなたの事を認めていたよ。
ずっと信じてくれていたよ?」
光がそんな事を思っていてくれたなんて、知らなかった。
わたしは光に片思いをしていた頃、ずっと光に認められるキャバ嬢になりたいって思っていた。けれどあの頃、光は違う人を選んで、わたしの前から去ってしまった。
知らなかった…。知らなかったんだよ。それでも、キャバ嬢としてのわたしを、あの人は欲しがらなかった。その理由って…。
「宮沢さんは無理だって決めつけてるけど、当の本人は負けるつもりが全然ないんだもん。
宮沢さんはあなたが心配すぎて、周りが見えなすぎ……
でも……有明さんはそうではないみたいね」
「光……?」
七色グループにずっといる雪菜の事だ。
きっと光とも親しいはずだ。
雪菜は首を傾げながら、ニコッと笑った。
「シーズンズにすごい子がいるって。
いつか絶対にゆりを超えるキャバ嬢がいるって。
有明さんは七色グループにいる時から、ずっとあなたの事を認めていたよ。
ずっと信じてくれていたよ?」
光がそんな事を思っていてくれたなんて、知らなかった。
わたしは光に片思いをしていた頃、ずっと光に認められるキャバ嬢になりたいって思っていた。けれどあの頃、光は違う人を選んで、わたしの前から去ってしまった。
知らなかった…。知らなかったんだよ。それでも、キャバ嬢としてのわたしを、あの人は欲しがらなかった。その理由って…。