【完】さつきあめ〜2nd〜

「小さい時から…あんまり友達がいなかったから普通の遊びってしてこなかったかもしれないです…」

「あはは~自分で友達いないって寂しい事いうなよ!!」

「だからゲームの知識はさっぱりですいません!!」

「いいんだよ!!
雪菜はかなりのゲーマーだから、いつもこのゲームの得点競いあってね!!」

話をしている時は楽しそうだったけど、雪菜の話をしている時はもっと楽しそうだった。
元木は携帯の画面をこちらへ見せて、子供のような顔をして笑う。

「雪菜さんってすごい人ですよね……」

思わずぽろりと本音が出てしまった。
その言葉に、元木はもっと嬉しそうな顔をした。

「雪菜はすごい奴だよ!!オールマイティーって言うのかな?
あんなに綺麗で可愛いのに気取ったところがなくってどっちかっていうと男らしいし
ボケも突っ込みもその場に応じて出来るし、趣味も多彩でさぁ!
何より器が大きいところがいい!!」

「元木さんは雪菜さんが大好きなんですね……」

「もっちろんさくらちゃんみたいに若くて可愛い子も大好き~~!!」

お茶らけて言ってはみせるけど、この人はやっぱり雪菜のお客さんなんだ。
そんな話をしていると、黒服がわたしを抜きに来た。

「さくらさん、お願いします」

「じゃ、元木さん少し失礼しますね!」

「は~い!雪菜に頼まれたからだけど、さくらちゃんも物凄くいいね!
今月…応援してるからね!僕もONEは大好きなんだから」

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