【完】さつきあめ〜2nd〜
ヘルプがいなければ、本指名は成り立たない。
こうやって指名が被っている日々が続くと、わたしひとりではお店は回せられない。
だから快くは思われていなかったかもしれないけど、ゆり派ではない子とか、雪菜と仲良くしてくれる女の子たちがわたしに協力してくれる事は感謝しかなかった。
土曜日の営業終わり。
その日、確かに手ごたえを感じていた。いままでにない手ごたえを。
更衣室で着替えていると、何人かのONEの女の子たちに話をかけにやってくる。
ふたつに分かれている更衣室。雪菜派とゆり派で何となく分かれていた。
けれど話が筒抜けになる薄いドアが1枚あるだけで、会話はあっちにもこっちにも聞こえては来るのだ。
「さくらさん、すごいですね!今日の席!何かパーティーみたいにシャンパン空いてましたねぇ!」
「いやいや、皆がお客さんの気分を良くしてくれたからで…
あたし全然席につけてなかったし…」
今日も何卓も指名が重なっていた。
双葉から来てくれた結構大きな会社の役員さん。
ONEの女の子たちの接客が相当良かったのか、高級シャンパンを何本も空けてくれた。
「ほんとさくらさんってすごいなぁ~!」
「ねぇ!!あのゆりさんに売り上げで勝てる子なんて初めて見た!」
「いやいや勝ってるって今日1日だけの話ですから!」
「その1日の売り上げだって…このお店では雪菜さん以外ゆりさんに勝てた人はいないんですよ!」
こうやって指名が被っている日々が続くと、わたしひとりではお店は回せられない。
だから快くは思われていなかったかもしれないけど、ゆり派ではない子とか、雪菜と仲良くしてくれる女の子たちがわたしに協力してくれる事は感謝しかなかった。
土曜日の営業終わり。
その日、確かに手ごたえを感じていた。いままでにない手ごたえを。
更衣室で着替えていると、何人かのONEの女の子たちに話をかけにやってくる。
ふたつに分かれている更衣室。雪菜派とゆり派で何となく分かれていた。
けれど話が筒抜けになる薄いドアが1枚あるだけで、会話はあっちにもこっちにも聞こえては来るのだ。
「さくらさん、すごいですね!今日の席!何かパーティーみたいにシャンパン空いてましたねぇ!」
「いやいや、皆がお客さんの気分を良くしてくれたからで…
あたし全然席につけてなかったし…」
今日も何卓も指名が重なっていた。
双葉から来てくれた結構大きな会社の役員さん。
ONEの女の子たちの接客が相当良かったのか、高級シャンパンを何本も空けてくれた。
「ほんとさくらさんってすごいなぁ~!」
「ねぇ!!あのゆりさんに売り上げで勝てる子なんて初めて見た!」
「いやいや勝ってるって今日1日だけの話ですから!」
「その1日の売り上げだって…このお店では雪菜さん以外ゆりさんに勝てた人はいないんですよ!」