【完】さつきあめ〜2nd〜

「どんな手を使ってもナンバー1で居続ける事。
自分がそうだったから、誰がナンバー1になっても結果は結果で認める。
だからあなたがどんな手を使ってあたしに勝とうと結果がすべてのこの世界では認めざるえない。
でもあなたはあたしとは全く違うやり方で戦うのね」

「そりゃ…あたしはゆりさんにはなれませんから」

こんな風に、強い人には、わたしはなれない。
ずっと知っていた。
わたしはゆりにはなれない。
どんなに足掻こうとも、もがこうとも、ゆりのような華やかな雰囲気は持ち合わせてなかったし、キャバ嬢としてのオーラも持っていない。
彼女のように凛とした美しさも持っていなかったし、美しい立ち振る舞いも出来ない。

「あなたの夢は何?」

「夢……?」

ナンバー1になることが夢だった。
この七色グループに立った日から、わたしは誰にも負けぬ圧倒的なナンバー1になる事だけを目標に歩み続けてきた。
圧倒的なナンバー1になれば、ゆりを抜かす事が出来たのならば、朝日がわたしを必要として、七色グループにわたしがいなければ困ると言ってくれれば、それがわたしの復讐になると思っていた。
朝日の事を何も知らぬ、あの頃は


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