【完】さつきあめ〜2nd〜
愛していた人の気持ちを受け入れられなかった日。大切にしようとすればするほど傷つけてしまった夜に、どうしようもなかったって片付けるほど強くはまだなれなくて
それでも、今この道を選んだ事は後悔していない。
「きっとゆりさんが言う通り、あたしは光がずっと好きで、その気持ちを受け入れる事が出来れば幸せだったんです。
そうしたら皆幸せだったかもしれないし、あたしも幸せだったかもしれない。
でもどんな風に未来が分岐していたとしても、あたしはきっと朝日を好きになっていた…」
きっと、何度でも
どこで出会ったとしても、どんなタイミングだったとしても
出会ってしまえば、わたしはあなたに恋をしていた。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、あなたを好きになっていた未来だけは変えられないと今は言える。
わたしも負けない。そう小さく呟いた彼女の背中は今にも消え入りそうだった。
ふぅ、大きなため息を吐き出した後、ソファーに寄りかかる。
いつも背筋を伸ばして歩く彼女が、ふらふらになりながら小さく消えて行った。
ふっと力が抜けたら、また世界がぐるぐると回りだしたような気がした。
人の強い想いに触れると、こんなにも消耗するのを感じる。その想いが強ければ強い程。
それでも、今この道を選んだ事は後悔していない。
「きっとゆりさんが言う通り、あたしは光がずっと好きで、その気持ちを受け入れる事が出来れば幸せだったんです。
そうしたら皆幸せだったかもしれないし、あたしも幸せだったかもしれない。
でもどんな風に未来が分岐していたとしても、あたしはきっと朝日を好きになっていた…」
きっと、何度でも
どこで出会ったとしても、どんなタイミングだったとしても
出会ってしまえば、わたしはあなたに恋をしていた。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、あなたを好きになっていた未来だけは変えられないと今は言える。
わたしも負けない。そう小さく呟いた彼女の背中は今にも消え入りそうだった。
ふぅ、大きなため息を吐き出した後、ソファーに寄りかかる。
いつも背筋を伸ばして歩く彼女が、ふらふらになりながら小さく消えて行った。
ふっと力が抜けたら、また世界がぐるぐると回りだしたような気がした。
人の強い想いに触れると、こんなにも消耗するのを感じる。その想いが強ければ強い程。