【完】さつきあめ〜2nd〜
新生七色グループとして、光がオーナーという立場に変わり
ダイヤモンドとしてEDENの他に2店舗。そして皐月を新たに加えて、新しい光の夢が始まっていた。
元々三浦は光のグループに出資しようと思っていたのだから。七色とダイヤモンドが合併してしまえば話は丸くおさまった。
そして現在ゆりは、皐月…というか七色グループの顔として雑誌でモデルをしたり、水面下では様々な物のプロデュースに関わる仕事が進んでいる。
キャバ嬢から派生して別の仕事をした成功例は沢山ある。
ゆりも元々キャバ嬢だけでおさまるような器ではないと思っていたし、これからも七色の顔としてグループを引っ張って行く存在になるのは間違いないだろう。
皐月の名が知れて、他の系列店で働きたいという女の子も後が絶たない。
きっと光は良いオーナーになると思う。何と言ってもわたしがやきもちを妬いてしまうほど、女の子の扱いは上手な人だったし
いま、皐月ではゆりが顔になって、ダイヤモンドから南も働いており
その南もメディア露出をしている人気キャバ嬢になりつつある。
そしてONEでは菫が新しいお店の看板になった。
元々この仕事が好きなの、そういった彼女は結婚生活にピリオドを打って、キャバ嬢の道へと再び歩き出した。
勿論雪菜も働いていて、菫とナンバー1争いをしている。とはいえ今のONEには派閥なんてものはなく、雪菜と菫は良い意味でライバルと言った感じか。
もしかして雪菜はゆりとわたしの争いが終わったら辞めてしまうのかと思っていたけど、現在は辞める予定はないらしい。
わたしは雪菜に憧れている。だから、憧れていて、自分の指針でもある人がONEに残ってくれるのならば、それは嬉しい事でもある。
そして、ONEの正式な店長としてお店を任されたのは高橋だった。