いぢわるな彼
『おはよ!!』
私はまだ動揺していた
「何で?
ソラが何であたしの家知ってるの?」
『友達から聞いた!!』
いきなり
ソラが現れたことで私の頭はまだついていけなかった。
『それよりさ…
ここ暑くね??』
やっと
頭が正気に戻った。
「うん。
でも…ほんとにいいの?」
『何が?』
「あたしがソラの家に行っても…」
『当たり前じゃん。
それより、早く後ろ乗れよ』
……へ?
ソラは自転車の後ろを指さしていた。
「だって…
それでもなくても一緒に歩いてたらまずいでしょ?」
『全然全然平気!!
俺は七海と噂になるなら構わないよ』
……えぇぇえええ!?!?!?
「ソラには彼女いるんだから。」
『そうでした、そうでした。』
ソラは苦笑い。
少しだけほんの少しだけ胸がチクんと痛かった。