いぢわるな彼

ソラは自転車をおしていた
あたしはソラのちょっと後ろを歩いていた


一緒にいるだけで
ただ歩いてるだけで
心臓の音がうるさかった




「痛っっ」
見上げるとソラの背中にぶつかっていた

『お前が前みてねぇからだよ。ばーか!!』

「だって…。こっちだっていろいろあるんだもん。」
『例えば?』
ソラが笑いながら振り向いた
「い…。
いろいろだもん!!」


あたしは膨れっ面で
ソラの後ろを歩いた


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