壊れそうなほど。
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最終日も青空。4日間ずっといい天気でよかった。雨が降ったらきっと模擬店は閉まるから、お昼ごはん食べそびれちゃうもの。
ユキは朝からガソリンスタンドのバイト。わたしはシャワーと着替えのために一度家に戻った。
あ、ケータイ充電しなきゃ。昨日の朝からほとんど放置しっぱなしだ。
バッグの中を漁って、スマホを取り出した。通知がたくさん届いていて、電池が31%しかない。
充電器に差し込みながら、そういえばユキと連絡先を交換していないことに、今さらふと気づいた。そんなことあるんだ、と笑いつつ、画面の上から通知を指で引っ張り出す。
「あ、やば……」
だらしなく緩んだばかりの頬が、引きつった。
『今日はお疲れ様』
『帰ってきたら連絡してね』
『あれ、疲れて寝ちゃった?』