壊れそうなほど。

*****

最終日も青空。4日間ずっといい天気でよかった。雨が降ったらきっと模擬店は閉まるから、お昼ごはん食べそびれちゃうもの。

ユキは朝からガソリンスタンドのバイト。わたしはシャワーと着替えのために一度家に戻った。

あ、ケータイ充電しなきゃ。昨日の朝からほとんど放置しっぱなしだ。

バッグの中を漁って、スマホを取り出した。通知がたくさん届いていて、電池が31%しかない。

充電器に差し込みながら、そういえばユキと連絡先を交換していないことに、今さらふと気づいた。そんなことあるんだ、と笑いつつ、画面の上から通知を指で引っ張り出す。

「あ、やば……」

だらしなく緩んだばかりの頬が、引きつった。

『今日はお疲れ様』

『帰ってきたら連絡してね』

『あれ、疲れて寝ちゃった?』
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