壊れそうなほど。
2日間ろくに寝ていなくて、今日は酒も入っている。せっかく沙奈と一緒だけど、さすがに眠くて仕方ない。体力の限界。
明日は1日休みだけど、昼に食堂の片付けをしに行かなきゃいけない。M研の一員になってしまったし、沙奈が行くから俺も行く。
今日こそは早く寝よう。そう決意して、早々に布団に入り、バラエティ番組を観て笑っていたら、
Prrrrrr……
沙奈のケータイが鳴った。昨日まではサイレントだったのに。
「……ごめん、電話だ。ちょっと出るね」
沙奈はそう断ると「もしもし」と応答した。
漏れてくるのは男の声。低く相槌を打ちながら、沙奈は布団を抜け出してトイレに入っていった。
たぶん、いや絶対に相手は啓吾だ。
……サイアク。
これ、めちゃくちゃ気分悪い。