壊れそうなほど。

2日間ろくに寝ていなくて、今日は酒も入っている。せっかく沙奈と一緒だけど、さすがに眠くて仕方ない。体力の限界。

明日は1日休みだけど、昼に食堂の片付けをしに行かなきゃいけない。M研の一員になってしまったし、沙奈が行くから俺も行く。

今日こそは早く寝よう。そう決意して、早々に布団に入り、バラエティ番組を観て笑っていたら、

Prrrrrr……

沙奈のケータイが鳴った。昨日まではサイレントだったのに。

「……ごめん、電話だ。ちょっと出るね」

沙奈はそう断ると「もしもし」と応答した。

漏れてくるのは男の声。低く相槌を打ちながら、沙奈は布団を抜け出してトイレに入っていった。

たぶん、いや絶対に相手は啓吾だ。

……サイアク。

これ、めちゃくちゃ気分悪い。
< 135 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop