壊れそうなほど。
定番のカツカレーを購入して、かろうじて空いていた席に、佑介と隣同士で座った。カウンターでもないのに隣同士なんて変な感じだ。
食堂もすっかり日常を取り戻していた。ちょうどお昼どき、食堂は学生で溢れ、活気に満ちている。話し声と笑い声、食器の音が絶えない。
つい2日前まで、ここはライブ会場だったのに、なんだか不思議。
そんな中、わたしと佑介は黙々とカレーを食べる。お喋りは食べ終えてから。食事中はほぼ喋らないのが佑介という人間だ。
半分くらい食べた頃、トレイの横でスマホがブンブン震えて、メッセージを受信した。ユキからだ。わたし達はやっと連絡先を交換したのだ。
『沙奈おはよー。あ、昼か。今ガッコー? 俺これから仕事。てかさー聞いて聞いて!』
ボソボソくん、SNSだとよく喋る。