壊れそうなほど。

昼間パークではしゃいだせいか、沙奈の口から小さな欠伸が漏れた。

「沙奈、眠そうだな」

かく言うおれも、さっきからほんのりとした眠気が脳をうっすらと覆い始めている。

「うん、早起きしたからかなー」

「今日はもう寝るか」

「うん、そうする……ふぁぁ」

就寝するには健全過ぎる0時前、おれ達は寝床に入った。そういえば、このベッドに沙奈がいるのはおよそ1ヶ月半ぶりだ。そう思った途端、目が冴えてしまった。

「おやすみ」と言った沙奈に言葉を返しながらキスをする。沙奈は小さく、ふふっと笑った。

それが可愛くてもう一度深めに口付けたら、下半身に欲望の熱があっという間に集まった。

そのまま腕を回し、腰に手を滑らせると、彼女が一瞬びくっと震えた。可愛い。

「沙奈、いい?」

「……うん」

いい? なんて聞いたのはいつぶりだろう。
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