壊れそうなほど。
「じゃあ、次は来週の火曜で!」
「お疲れ様でーす」
練習が終わると、多田さんはケンキューシツだと言ってさっさと帰った。ちんちくりんも慌ててバイトに向かった。大学生って忙しいんだな。
……いや、そんなことより、サイアクだ。
初練習はそりゃあ気持ちよくて最高だった。でも俺の気分はサイアク。
あのピックが飛んだ瞬間。当然のように演奏はストップして、一瞬シーンと静まり返った。その沈黙を破ったのは、佑介の声。
「ユッキー、顔真っ赤!」
しかも、その赤くなった顔を沙奈に見られた。見られた挙句に、
「カワイー」
クスッと笑ってそんなことを言われ、まじで今すぐ死にたいと思った。
はあー、と深いため息をついて、ギターケースを背負う。
「お疲れ様でーす」
練習が終わると、多田さんはケンキューシツだと言ってさっさと帰った。ちんちくりんも慌ててバイトに向かった。大学生って忙しいんだな。
……いや、そんなことより、サイアクだ。
初練習はそりゃあ気持ちよくて最高だった。でも俺の気分はサイアク。
あのピックが飛んだ瞬間。当然のように演奏はストップして、一瞬シーンと静まり返った。その沈黙を破ったのは、佑介の声。
「ユッキー、顔真っ赤!」
しかも、その赤くなった顔を沙奈に見られた。見られた挙句に、
「カワイー」
クスッと笑ってそんなことを言われ、まじで今すぐ死にたいと思った。
はあー、と深いため息をついて、ギターケースを背負う。