壊れそうなほど。
「そんなのもわかんねーの?」
昼休みから一時間ほど過ぎた食堂はガラガラだ。佑介が、空になったカレー皿にスプーンを置きながら放った声は、やけに大きく響いた。
「わかんないから訊いてるんでしょ」
「は? あんなわかりやすいのに?」
練習のあとのランチタイム。
ユキも一緒だけれど、今はトイレで席を外している。その隙に、さっきの出来事について佑介に尋ねてみたわけだ。
「カップルはイカンよ、沙奈」
「え、なんで? 冗談なのに」
「……沙奈ってガキだよな」
「は? 佑介の方が年下じゃん」
「オレ先月ハタチになったから今タメだしー」
なんて、いつものノリで騒いでいると、戻ってきたユキが思いきり不愉快そうな顔で、わたしの向かいの席にドカッと座った。
昼休みから一時間ほど過ぎた食堂はガラガラだ。佑介が、空になったカレー皿にスプーンを置きながら放った声は、やけに大きく響いた。
「わかんないから訊いてるんでしょ」
「は? あんなわかりやすいのに?」
練習のあとのランチタイム。
ユキも一緒だけれど、今はトイレで席を外している。その隙に、さっきの出来事について佑介に尋ねてみたわけだ。
「カップルはイカンよ、沙奈」
「え、なんで? 冗談なのに」
「……沙奈ってガキだよな」
「は? 佑介の方が年下じゃん」
「オレ先月ハタチになったから今タメだしー」
なんて、いつものノリで騒いでいると、戻ってきたユキが思いきり不愉快そうな顔で、わたしの向かいの席にドカッと座った。