君と近づく春



私にサーブが回ってきたのは15対23で私たちがリードしている時。


あと2点でこのセットを取れるし緊張はしないはずなのに、私は違う意味でドキドキしていた。


なんと、これまでラインジャッジをしていた一年の男バレ部員に変わって仙崎くんがラインズマンをしているではないか!



しかも私がサーブを打つすぐ横に構えているので、見られている感がすごい。



ミスしそうだ、なんて思った時に彼と目が合ってしまった。




< 22 / 64 >

この作品をシェア

pagetop