君と近づく春


「頑張れ! 仙崎くん!」


いつもはキャーキャー言われるわけではない彼だが、今日の歓声は凄まじい。



クラスメイトも興奮状態で応援している。



ゼッケン1をつけた仙崎くんは、さすがバレー部。



パシンと音を立てて放たれたスパイクは相手を弾き、次々に点を取っていった。



「ナイス仙崎!」


そんな声が至る所から聞こえた。

< 26 / 64 >

この作品をシェア

pagetop