君と近づく春


それに、いつもツヤツヤと輝いていた黒髪が少し汗で束になっているのが運動部らしくてかっこいい。



爽やかな笑顔を振りまいて、授業中寝てばかりいるなんて思えないほどだ。



「仙崎くん、かっこいいよね。なんか見直しちゃった!」


茉莉が隣で言う。


多分こう思ってるいるのは茉莉だけじゃないんだろうな、なんて思っていた。


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