君と近づく春


「凛! 私たちはご飯食べなきゃ。次の試合1時だって」

茉莉がお弁当箱を持って私の前に座る。


「次の試合も絶対勝とうね!」


「う……うん」


「ほらほら、どうした! 元気がないぞ、ご飯不足じゃない?」


そう言って茉莉が開けたお弁当箱の中にはプチトマトや枝豆、卵焼きに唐揚げなど彩り豊かな具材が詰まっている。

私もご飯を食べて気を紛らわせよう、と思った。

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