君と近づく春


そして、練習も終わりそろそろ試合が始まるかという時になって辺りを見回すと、入口にちょうど入ってきたのは、山ノ井くんと仙崎くんだった。



ホイッスルが鳴って、試合前の挨拶をする。



「よし、頑張ろう!」


円陣を組んで、チームメイトたちと士気を高める。


「一本ナイッサーブ!」


「行けー、茉莉!」


こうして私たちの二回戦が始まった。


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