私たちの六年目
僕にそう言われて、すごくつらそうな秀哉さん。
秀哉さんがこんなふうになるのは、やっぱり相手が菜穂さんだからなんだろうな……。
「秀哉さん、菜穂さんがグループLINEを抜けた理由をちゃんとわかってる?」
「え……?」
人からのLINEをブロックするとか。
グループLINEを無言で抜けるとか。
普段の菜穂さんからは、絶対に考えられない行動だ。
そんな彼女が、そこまでするということは……。
「それはさ、もうあんたらとは友達に戻れないっていう意味だよ」
僕の言葉に、秀哉さんは「そんな……」とショックを受けている。
「秀哉さんは菜穂さんに謝って、あわよくば元の友達関係に戻って。
前みたいな、仲良し5人でいたいのかもしれないけど。
元に戻るってことはさ、菜穂さんは必然的にあんたと梨華さんが結婚する姿を見せられることになるんだ。
大学時代からの友達だからな。
絶対に結婚式には呼ぶだろうし、新居にも招待するだろう?
そんなの、菜穂さんは耐えられないんだよ。
だから、グループを抜けたし。
あんたとの関係を遮断したんだ。
それなのに元に戻ろうだなんて、どれだけ彼女を傷つければ気が済むんだよ」
秀哉さんがこんなふうになるのは、やっぱり相手が菜穂さんだからなんだろうな……。
「秀哉さん、菜穂さんがグループLINEを抜けた理由をちゃんとわかってる?」
「え……?」
人からのLINEをブロックするとか。
グループLINEを無言で抜けるとか。
普段の菜穂さんからは、絶対に考えられない行動だ。
そんな彼女が、そこまでするということは……。
「それはさ、もうあんたらとは友達に戻れないっていう意味だよ」
僕の言葉に、秀哉さんは「そんな……」とショックを受けている。
「秀哉さんは菜穂さんに謝って、あわよくば元の友達関係に戻って。
前みたいな、仲良し5人でいたいのかもしれないけど。
元に戻るってことはさ、菜穂さんは必然的にあんたと梨華さんが結婚する姿を見せられることになるんだ。
大学時代からの友達だからな。
絶対に結婚式には呼ぶだろうし、新居にも招待するだろう?
そんなの、菜穂さんは耐えられないんだよ。
だから、グループを抜けたし。
あんたとの関係を遮断したんだ。
それなのに元に戻ろうだなんて、どれだけ彼女を傷つければ気が済むんだよ」