私たちの六年目
18歳の頃からの付き合いだというのに。
菜穂さんが一番つらい時に、理解してくれる仲間が一人もいないなんて……。
秀哉さんへの気持ちを誰にも言わなかった菜穂さんにも原因があるとしても。
不倫で子供を作ってしまった梨華さんの方が正当化されているなんて。
このグループは絶対におかしい。
そんなところに、菜穂さんを戻すわけにいくか。
あんないい人を……。
「無理にグループに戻そうなんて思ってないよ。
でも……、せめてきちんと謝らせて欲しい。
だから菜穂がどこの病院にいるか、教えてくれないか……?」
本当にこの人は……。
どこまで自分勝手なんだよ……!
「悪いけど……。僕は秀哉さんには、菜穂さんの入院している病院を教えたりしないよ」
「崎田君!」
「頼むからさ、もうここには来ないで。
それから、菜穂さんが退院しても、菜穂さんの部屋には絶対に行かないで。
少しでも菜穂さんに対して思いやりがあるなら、もう彼女のことは忘れてあげてほしい。
あんたが菜穂さんの前から完全に姿を消すことが、菜穂さんにとって一番の薬になるんだから」
大丈夫。
菜穂さんには、僕が付いている。
僕は、彼女の味方だし。
こんなふうに残酷に。
彼女を傷つけたりなんか、絶対にしないから……。
菜穂さんが一番つらい時に、理解してくれる仲間が一人もいないなんて……。
秀哉さんへの気持ちを誰にも言わなかった菜穂さんにも原因があるとしても。
不倫で子供を作ってしまった梨華さんの方が正当化されているなんて。
このグループは絶対におかしい。
そんなところに、菜穂さんを戻すわけにいくか。
あんないい人を……。
「無理にグループに戻そうなんて思ってないよ。
でも……、せめてきちんと謝らせて欲しい。
だから菜穂がどこの病院にいるか、教えてくれないか……?」
本当にこの人は……。
どこまで自分勝手なんだよ……!
「悪いけど……。僕は秀哉さんには、菜穂さんの入院している病院を教えたりしないよ」
「崎田君!」
「頼むからさ、もうここには来ないで。
それから、菜穂さんが退院しても、菜穂さんの部屋には絶対に行かないで。
少しでも菜穂さんに対して思いやりがあるなら、もう彼女のことは忘れてあげてほしい。
あんたが菜穂さんの前から完全に姿を消すことが、菜穂さんにとって一番の薬になるんだから」
大丈夫。
菜穂さんには、僕が付いている。
僕は、彼女の味方だし。
こんなふうに残酷に。
彼女を傷つけたりなんか、絶対にしないから……。