私たちの六年目
そう言った秀哉の身体が一瞬で火照ったのを、これだけ間近にいるからこそしっかりと感じた。


トクントクンと鳴る鼓動の速さが、おそらく平常時よりずっと速いことも。


まだ正式な恋人じゃない私と秀哉。


同じベッドで寝るなんて、決して許されることじゃない。


でも、それでも……。


5年以上の思いがやっと通じて……。


秀哉からの確かな気持ちを感じているから。


許して欲しい。


今夜、ただこうしてそばにいることを……。


「うん……。


隣にいよう……。


朝までずっと……」
< 198 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop