私たちの六年目
「秀哉……」
ぎゅっとしがみつくと、秀哉はそれ以上に強く抱きしめてくれる。
「菜穂を、抱きたいよ……」
せつない声で、ため息まじりに秀哉が言った。
私も……。
私も早く抱かれたい。
もう既に思考がどこかへ行きかけているの。
理性を全部手放して、秀哉に組み敷かれたい。
でも、まだそれは出来ないから……。
「早く、秀哉……」
「ん……」
「早くそうなりたいから……。お願い……っ」
待つけど。
でも、あまり長くは待てない。
だから早く、私だけの秀哉になって……。
私の言葉に、秀哉は何度も何度も頷いていた。
その後私達は、気が遠くなるくらい何度もキスをした。
先に進みたい衝動を、必死に堪えながら。
時折鳴るLINEの音が、そのストッパーになっていたのかもしれない。
秀哉が上になったり、私が上になったり。
何度も体位を変えながら、唇が擦り切れそうなほど交わしたキスの後。
ようやく二人で眠りについたのは、一体何時だったのか。
おそらくLINEが最後に鳴った時間を見れば、その頃なんだろう。
秀哉……。
次にこの部屋に来る時は……。
私の全てを受け取って。
5年分の思いごと全部……。
きっとだよ……。
ぎゅっとしがみつくと、秀哉はそれ以上に強く抱きしめてくれる。
「菜穂を、抱きたいよ……」
せつない声で、ため息まじりに秀哉が言った。
私も……。
私も早く抱かれたい。
もう既に思考がどこかへ行きかけているの。
理性を全部手放して、秀哉に組み敷かれたい。
でも、まだそれは出来ないから……。
「早く、秀哉……」
「ん……」
「早くそうなりたいから……。お願い……っ」
待つけど。
でも、あまり長くは待てない。
だから早く、私だけの秀哉になって……。
私の言葉に、秀哉は何度も何度も頷いていた。
その後私達は、気が遠くなるくらい何度もキスをした。
先に進みたい衝動を、必死に堪えながら。
時折鳴るLINEの音が、そのストッパーになっていたのかもしれない。
秀哉が上になったり、私が上になったり。
何度も体位を変えながら、唇が擦り切れそうなほど交わしたキスの後。
ようやく二人で眠りについたのは、一体何時だったのか。
おそらくLINEが最後に鳴った時間を見れば、その頃なんだろう。
秀哉……。
次にこの部屋に来る時は……。
私の全てを受け取って。
5年分の思いごと全部……。
きっとだよ……。