私たちの六年目
「あたし、無神経に菜穂のことをいっぱい傷つけちゃったよね。
大学に入学した頃からずっと思いを寄せていた秀哉が、自分の目の前で梨華にプロポーズして。
ショックを受けている菜穂の気持ちなんか全然考えもせずに、梨華の味方ばっかりしてさ。
そればかりか菜穂がグループLINEを黙って抜けたことに腹を立ててたんだよ。
親友なのに、菜穂の気持ちを全然わかってあげられなくて、本当にごめんね……」
「郁未……」
「それ言ったら、オレもごめん。
まさか菜穂が秀哉を好きだなんて、思ってもみなかったんだ。
すげーショックだったよな?
何のフォローも出来なくて、本当にごめんな……」
そう言って守も頭を下げるから、私は二人に「やめてよ」と言った。
「もういいよ。
もともとは秀哉のことを好きだって、二人に言えなかった自分に原因があるんだから……」
秀哉には言えないにしても、せめて郁未や守には相談しておけば良かったんだ……。
二人を信頼してつらい気持ちを吐き出せていたら、あんな形でグループLINEを抜けたりなんかしなくて済んだのに……。
大学に入学した頃からずっと思いを寄せていた秀哉が、自分の目の前で梨華にプロポーズして。
ショックを受けている菜穂の気持ちなんか全然考えもせずに、梨華の味方ばっかりしてさ。
そればかりか菜穂がグループLINEを黙って抜けたことに腹を立ててたんだよ。
親友なのに、菜穂の気持ちを全然わかってあげられなくて、本当にごめんね……」
「郁未……」
「それ言ったら、オレもごめん。
まさか菜穂が秀哉を好きだなんて、思ってもみなかったんだ。
すげーショックだったよな?
何のフォローも出来なくて、本当にごめんな……」
そう言って守も頭を下げるから、私は二人に「やめてよ」と言った。
「もういいよ。
もともとは秀哉のことを好きだって、二人に言えなかった自分に原因があるんだから……」
秀哉には言えないにしても、せめて郁未や守には相談しておけば良かったんだ……。
二人を信頼してつらい気持ちを吐き出せていたら、あんな形でグループLINEを抜けたりなんかしなくて済んだのに……。