【完】好きよりもキスよりも…

混浴だったら本当はおいでおいでなんかしちゃったりするんだけども…。
きっとそれに無防備に寄ってきてくれるんだろうな〜なんて…。
まぁその辺は、教育の賜物って感じ?


「あ!藤原ちゃん!」

「朱莉ちゃん?あら早いね」


そんな声に、思わず反応してしまう。
あーあ。
折角壁一枚は隔てているというものの…二人きりの大浴場だったのに。
ざーんねん。

けど、普段はそんなに騒がない新條の、とってもはしゃいでる声を聞けてオレも嬉しいし、ここは大人しくしていようかな?



でも…。
まぁ、これから部屋のお風呂に一緒に入るつもりでいるのですが……。
その時に。
オレがすることは、オレ以外出来ないことだらけだと思う。

だって。
大浴場なんかに一人で行っちゃう新條が、悪いんだよ?
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