【完】好きよりもキスよりも…
「んー……」


そして、帰りのバスの中。
あちこち立ち寄った場所で、遊び疲れた新條は。
時折ガタンと揺れるのも気にせずに居眠りをしている。
そのコクリコクリと彷徨う頭を、自分の肩に乗せて微笑むと、通路を挟んで隣に居た桂木が…。


「なんだか今回の旅行はお前ら二人にあてられたけど…けど、楽しかったな」


なんて話し掛けてくる。
その桂木の隣の席にいる田浦も、なんだか幸せそうな顔をして眠っていて…。


「そうだね…」


そう、相槌を打ってから、新條の頭に自分の頭を寄せるようにした。



「好き」という言葉よりも。
何度も交わすキスよりも。
その笑顔に。
その温もりに。
一番癒されている想いだから。
明日からも、ずっと。
誰よりも、ずっと。
大好き、だよ…。
ねぇ……新條。











Fin.
< 45 / 45 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

王子様が、私だけに甘過ぎます!

総文字数/15,122

恋愛(学園)10ページ

表紙を見る
表紙を見る
痛い痛い、恋をした。

総文字数/6,824

恋愛(キケン・ダーク)8ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop