【完】好きよりもキスよりも…
「んー……」
そして、帰りのバスの中。
あちこち立ち寄った場所で、遊び疲れた新條は。
時折ガタンと揺れるのも気にせずに居眠りをしている。
そのコクリコクリと彷徨う頭を、自分の肩に乗せて微笑むと、通路を挟んで隣に居た桂木が…。
「なんだか今回の旅行はお前ら二人にあてられたけど…けど、楽しかったな」
なんて話し掛けてくる。
その桂木の隣の席にいる田浦も、なんだか幸せそうな顔をして眠っていて…。
「そうだね…」
そう、相槌を打ってから、新條の頭に自分の頭を寄せるようにした。
「好き」という言葉よりも。
何度も交わすキスよりも。
その笑顔に。
その温もりに。
一番癒されている想いだから。
明日からも、ずっと。
誰よりも、ずっと。
大好き、だよ…。
ねぇ……新條。
Fin.
そして、帰りのバスの中。
あちこち立ち寄った場所で、遊び疲れた新條は。
時折ガタンと揺れるのも気にせずに居眠りをしている。
そのコクリコクリと彷徨う頭を、自分の肩に乗せて微笑むと、通路を挟んで隣に居た桂木が…。
「なんだか今回の旅行はお前ら二人にあてられたけど…けど、楽しかったな」
なんて話し掛けてくる。
その桂木の隣の席にいる田浦も、なんだか幸せそうな顔をして眠っていて…。
「そうだね…」
そう、相槌を打ってから、新條の頭に自分の頭を寄せるようにした。
「好き」という言葉よりも。
何度も交わすキスよりも。
その笑顔に。
その温もりに。
一番癒されている想いだから。
明日からも、ずっと。
誰よりも、ずっと。
大好き、だよ…。
ねぇ……新條。
Fin.