平凡ガールと双子アイドル~白と青の王子~
プロローグ
*プロローグ*


爽やかな風が気持ちいいある春の日。私は1人の王子に出会った。

その人は、綺麗で強く正しい。まるで私の憧れの理想像だった。

だが、言葉は冷たいし態度は大きい。いつも不機嫌そうな青い瞳をもつ王子だった。




またある暑い夏の日には、その王子の兄と出会った。

その人は、綺麗で優しく傷つきやすい。まるで天使のような歌声を持つ人だった。

それに加え、天才的な才能を持ち、誰にも負けない努力をしていた。いつも美しい白い髪をもつ王子だった。




2人はまるで遠い国の人のようで、自分とは別の世界に生きる人だったのだ。

だからその時は知らなかった。私に、あんなストーリーが待っていたことを____。
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