目が覚めると君がいた【短】



さ…紗理奈だったけ?


俺は微かな
記憶をたどり



『紗理奈』



そう名前を呼んだ



君は一瞬

喜びに満ちた表情をした



でも…


「名字は?」


誰かが言った

その質問に…





俺は

答えられなかった…



その時の君の表情は…


なんともいえない…


でも…


すごく

寂しい表情だった




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