目が覚めると君がいた【短】



「そして陸哉君が記憶が無くなってるって知ったの」


「そう…ですか」



その時
俺が意識を取り戻した時
どう思ったのかは
怖くて聞けなかった



「ねぇ陸哉君
また顔見に来てやって?」


「え…」


「祐太は陸哉君を恨んでなんていないはずよ?
私も恨んでなんかないわ」


そう言われて
心が軽くなった気がした


「それに感謝してるわ?」


「感謝…?」


「ええ
だって陸哉君が気づいて祐太に近寄って行った時私は動けなかったもの」


目の前が真っ暗になって足が動かなかったらしぃ


でも
俺は助けたわけじゃない…よな?


「その時
陸哉君が近寄ってくれてなかったら祐太はきっと危なかった」


危なかった…?
でも…ひかれた…
俺がぶつかったせいで



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