目が覚めると君がいた【短】
笑み
初めて祐太に会った日から
何回も何回も
俺は病院に足を運んだ
今日こそ
目を覚ましてくれ
そう願いながら
足を運んだ
「サキさん」
「陸哉君また来てくれたのね」
俺は
祐太の母親を
サキさんと呼ぶようになった
「祐太ー陸哉君来てくれたよ?」
サキさんは
まだ目を覚まさない
祐太に毎日毎日話しかける
その光景が
すごくなんとも
いえない気持ちになる
胸にチクチク刺さるような
そんな気持ちに