目が覚めると君がいた【短】



でも
俺は本人に聞けない…


だって
理由はわからないけど
泣かせたのは事実だから



「哉…陸哉!」


俺は
悟の声に気づき
顔をあげた


「お前…授業中もボーっとしすぎ」



授業中……?

あ…ボーっとしてたから
授業中かもどうか
わかんなかったんだ…


「悟…岸部にどうやって聞けばいい?」


「…さぁ」


さぁって…


「俺に
聞く資格なんてあんの?」


「…当たり前!」



当たり前の
意味が分かんねーんだよなー




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