突然ですが付き合ってみるとかどうですか。
.
.
.
.
.
.
ドンっ
.
.
.
.
.
いたっ
.
.
.
.
.
私は思わず目をつぶったまま尻餅をついてしまった。
.
.
.
.
.
.
.
.
『大丈夫ですか?』
.
.
.
.
.
.
.
目を開けて声がした上の方をみると男の人が心配そうな面持ちで手を私の方へ差し出しながら立っていた。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「大丈夫です。すみませんぶつかってしまって。」
.
.
.
.
.
.
ぼーっとしてぶつかってしまった私が悪いのに、その後もとても心配してくれる。
.
.
.
優しい人なんだなぁと考えながらそのぶつかった人を呑気に眺めていた。
.
.
.
.
.
.
.
『……………さん!琴音さん!こっちに戻ってきてくださーい!』
.
.
.
.
.
.
「えっ?あっ、ごめんなさい。ぼーっとしてました。」
.
.
.
.
.
わーぶつかるなんてなんかベタな展開だな。いや、てか普通にこの後漫画とかは恋に落ちるんだけど、これはまぁないよね。
.
.
.
.
.
.
ん?てか私の名前なんで知ってるんだろこの人。
.
.
.
.
.
.
「ところであの、なんで私の名前知っているんですか?お会いしたことないですよね?」
< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop