太陽に溶かされて


『ねぇ やめなよ。嫌がってんじゃん?』


その一言で全部変わった。

孤独なあたしを助けてくれたのは



『何やっとん!アホか お前ら!』


いつも彼だった。



『大丈夫?木下』

「あたしのことは気にしないで」



ーーーあの頃のあたしは信じようとしなかった。




『俺は木下を知りたい。信じてくれんくてもええから』



ーーーそれでも、真っ直ぐな太陽にあたしはいつの間にか溶かされて。



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