太陽に溶かされて
『あんた達がやったんでしょ?どうしてくれんの。お弁当食べられないんだけど』
『え~?莉奈そんなの知らな~い』
『あんた達しかいないでしょ!?』
『勝手に決めつけないでくんない?誰か見た人でもいんの?』
『っ!!』
想定内だった。
いじめを止めるなら いじめられる覚悟ぐらいしておかないとって分かってた。
それに耐えぬく自信だってあった。
でも 想定外だったことは、中須さんも莉奈とあたしをいじめるようになったこと。
『木下さん かわいそ~。まさか助けた子にいじめられるなんて。でも、中須さんが言ったんだよね?』
『...うん、そう。あたしが言ったの』
『早く木下さんの汚ったない顔洗ってあげて?』
『...うん』
ーーーバシャッ