ウィスタリア学園

「良く来たね舞姫。」


と、白髪が目立つ伯父が言う。この人の名前は、来栖圭一(くるすけいいち)。この人も一応、華月院家の1人である。年はいっている割に、(約60歳←教えても惚ける為60歳くらい……って圭一は舞姫言っている。)白髪もあるのにとても若く見える(4,50歳くらいに)。そして、今も尚ジムに行っているとか。上品な筋肉の持ち主である。


「お久しぶりです圭一さん。入学式に出れなくてすみませんでした。」


「大丈夫だよ」って笑いながら許してくれる学園長の圭一。

「力があるのに、普通科で申し訳ないね。」

「別に大丈夫です。何となく分かっますし問題ないですから。」

と平然と答える私。どうせ、華月院家から何か言われているぽいしね。


「それより、早く教室に行きたいんですけど……」

「教室ね、Sクラスだから、1番最上階(4階)だよ。」

4階………遠いなぁ。

「分かりました。」


私が出ようとした時「ちょっと待って」と言われた。何やら、忘れ物らしい。はて、私何かわすれたっけ？


そう言って渡されたのは生徒証明書だった。そこには、名前、年齢、学科、クラスが書かれてあった。そして、よく見るとS5とも書かれてあった。


………んん？？S5？？



「ねぇ圭一さん、なんで私の生徒証明書に”S5”て書かれているのですか？」

「あーそれね、舞姫が普通科のSクラスのトップだからだよ。まぁ、大丈夫だよ。」

はっ！？えっ！？嘘！？

「嘘！？」


「本当さ。

って事だから、君はこれから『ロイヤル・ガーデン』での生活になるね。

舞姫以外にも、近距離学科と中距離学科と遠距離学科と特別学科のトップの子達も居るから大丈夫だよ。」


それって大丈夫じゃないから！はぁ、面倒いなぁ。もう、ここは白を切ってやるしかないか。