ウィスタリア学園
「姫!」

そう呼んできたのは飛鳥だった。

「……エリオネス……学園についてですけど………」

エリオネス学園について言おうとしている飛鳥は俯いていた。何か大事なものを隠しているようなそんな感じがした。

だから、私は別に彼らから聞こうとは思わなかった。まぁ、自分で調べられるからね。



「飛鳥、言いたく無かったら言わなくていいよ。

そんな悲しそうな顔して欲しくないから。」


私が言うと、飛鳥はとても驚いたように顔を上げた。「すみません」と言いながら。

「・・・・・・」

長い沈黙が続いた。


その沈黙に耐えれなくなった私は飛鳥に声を掛けた。


「ねぇ、それより飛鳥。」

「はい。」

「私に寮の場所を教えて欲しいな。

ここに来たばっかで分からないから。」


「構いませんよ」


私は飛鳥に寮の場所を教えて貰った。
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