ウィスタリア学園
星を見ているとノックの音が聞こえた。私は扉を開ける。そこに居たのは、飛鳥だった。
「姫、こんな夜遅くにすみません。」
申し訳なさそうな顔で言っている。だったら、来るなよ!って思ってしまう。まぁ、言わないけど。
「ううん。大丈夫だよ。」
おいでおいでーと手招きをしながら「入って」と言った。部屋にある椅子に飛鳥を座らせる。
「飛鳥どうかしたの?」
「すみません」と謝っていた。何について?と思ったけどその後の言葉で分かった。
「エリオネス学園について説明が出来なくてすみませんでした。」
私は「大丈夫」と言いながら飛鳥の頭を撫でる。
「エリオネス学園は、僕と海斗キラシオンが中学の時に通っていた学園です。
もともと、ウィスタリアが出来るまで通う予定だったのです。
僕らの力が強すぎてエリオネスは僕達をどうしてもウィスタリアに譲りたくなかったようです。」
私は、なるほどねと思いながら聞いていた。