ウィスタリア学園
『神王……バロン…』

と呟く白帝。

「それからは、人間界と神界を行き来していました。その子の力が減っていた事に気付いた人間は、その子の力を取り戻そうとしました。

人間は、神が大嫌いだったようです。自分達を見下している神が。そんな神に勝つのがその子の力だったようです。なんてったって、その子の力は神に匹敵するんですからね。

それを知ったその子はどうにかして、神と人間の戦いを防ごうと頑張っているんですよ。」

一段落した所で白帝が言ってきた。

『それは、全てお主の事なんじゃな姫殿。』

「ハハやっぱり気づいちゃったよね。」

うんと頷く白帝。私は今後の事を話し始めた。
< 40 / 46 >

この作品をシェア

pagetop