ウィスタリア学園
「人間は、神と戦争を起こす。その為に、力が必要。だから、貴方達を捕まえようとした。

獣や妖精、ましてや、天使や悪魔などをとっ捕まえてその血を採取し、人間に植え付けようとしているんだ。

つまり、人体実験をしてる。現在進行形で……

国をはじめ、この世界でダントツの影響力を持っている華月院家。名家の御狐神家、西園寺家、オズウェル家もこれに加担している。

そして、ウィスタリア学園を筆頭に人体実験を行われているんだ。私以外の生徒達はもう既に植え付けられている。そして、他の学園もきっとやっているんじゃないかな。」

私は説明をしながら怒りが込み上げてきた。そして、悔しかった。何も出来ない自分が。

『先代が言ってたのはこの事か………。姫殿、何かあればワシを呼べ。ワシと契約をしよう。その為にワシは白帝になったのじゃからな。』

「なん……で………」

『どうせ、先代の白帝とも契約しとったじゃろ?』

私は首を縦に振る。

『約束したんじゃ。先代……ワシの親友から姫を守れって。だから、ワシと契約じゃ。神級クラスなんじゃ問題なかろう。』

「フフそうだね。じゃあ契約しようか。」

魔法陣が現れた。私は、契約を呟く。

【我が名は舞姫。我が名の元に契約を命じる。契約対象は白帝。名を琥雲〈こゆく〉と与える。我が糧となれ】

すると、百帝の体が光り輝き進化した。

『我が名は琥雲。この命にかけて姫を守ると誓おう。』

なんだか、口調も変わったようだった。
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