シンデレラは眠れない

 「きゃ〜〜〜ははは ないない今時 そんなベタな話ってさ〜〜! 結ちゃんからかわれたんだよ!」

次の日の昼休み、昨日の出来事を先輩の千夏に話してみた。

 「まったく、結ちゃんはウブなんだから!」

 「そっかー。そうだよね……」

千夏とは入社以来のなかよしだ……

年齢も同じだし、明るくて年の割にはしっかりしている千夏とは本当にウマがあうと思う。

もっとも 千夏は俗にゆう『ヤンママ』で高校在学中に妊娠、結婚してトラック運転手の夫と6歳と3歳の2人の子どもと暮らしている。

 「そんなことよりさーウチの旦那の弟と一度会ってみない?紹介するよー」

 「いいよ。自分の相手くらい自分で見付けますっ」

 「まぁまぁそう言わずに!義弟は結ちゃんとはタメだし……トラックの運ちゃんて長距離の仕事で留守がちなのが玉にきずだけど……かえって燃えるわよ〜〜久々のえっちとか……うふふ夕べなんかさー」


 「もう! 千夏ったら……話すじゃなかった、まったくもう!」
 
 「ごめんごめん、、結ちゃんてなんだかからかい甲斐があるのよ。きゃはは」


しかし……その次の週から結子の身の上はまさに

 『ウソ?!』

の連続だった。

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