先生、あのね。
1章

1.懐かしい思い出

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あの頃は自分のことで精一杯で

自分が前を向いて走ることに必死だった。

少しでも大人に近づくために、

少しでも先生に近づくために、。



休みの日には化粧をしてみたり、

いつもはスニーカーなのに慣れないヒールを履いてみたり、


…今となっては懐かしい。

当時の私は先生のことしか頭になかったもんな。

今の私からすると想像なんてできないだろうけど。
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