先生、あのね。
.

結構歩いたから慣れないヒールを履いている私の足はもうヘロヘロ状態。

誰かに捕まってないといつか転んじゃうよ、、

と思ってたら前から来た人にぶつかってしまった。




「す、すいません………!」

頭を下げて謝るとどこかで聞いたことのある声がした。

私の大好きな声、そして私の大好きなちょっとコーヒーの香りが少し柔軟剤と混ざったこの匂い。

思わず顔を上げるとやっぱり私の勘は的中。

私がぶつかった相手の人は葉山先生だった。
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