先生、あのね。

「葉山先生、、ですよね」

「……その声は佐々木か??、佐々木未来か?」

「そうです、3年7組16番佐々木未来です!先生、覚えてくれてたんですね」

「そりゃ、大切な生徒だから忘れるわけないよ。
それにしても、佐々木は随分と大人っぽくなったなぁ」

「…2年も経てば誰だって大人っぽくなりますよ」

「もう20歳だもんなぁ、早いなあ」

「…そーいう先生こそもう27歳ですよね?」

「そうそう、佐々木からしたら俺って随分オッサンだよなあ……」

自分で言って自分で凹む先生、懐かしいな。

こんな感じの会話もあの頃してたっけな。

先生と話していると全てが懐かしく思えてしまう。

そして、また、好きな気持ちが出てきてしまう。
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