恋の宝石ずっと輝かせて2
「ああ、楓太は沢山のヒントを与えたって言ったよね。そして自ら赤石のことを持ち出して見つかったのかって聞いてきた。それもわざと僕たちに教えたヒントだったのかもしれない」
「どういうこと?」
「実は昼間、あの祠から赤い光がちらっと見えたんだ。もしかしたらあの祠は赤石と何か関係があるのかもってふと思ったんだ。さっきの不自然に吼えた行動といい、楓太はそれとなく、あの祠を調べろと僕達に教えようとしてたのかもしれない」
仁は祠をじっと見ていた。
「でも人の庭先に忍び込んで勝手に調べたりしたら、犯罪者じゃないの」
「大丈夫だよ。盗むわけじゃないんだから。それにいざとなったらトイラが代わりに出てきて助けてくれるさ。人に見つかりそうになったら逃げろ」
「ちょっと、仁」
怖気づいているユキを残し、仁はすくっと背筋を伸ばして玄関の方に進んでいった。
ユキは突然暗闇に一人取り残されて心細くなってくる。
引き止めようにも、仁はすでに呼び鈴のブザーを押していた。
玄関先はすぐにまた明かりがついて、人影が現れた。
それは瞳だったために、急に歓喜の声がして、次にその声に驚いて家の中の者が次々現れると、仁は飲み込まれるように家の中へと入って行った。
「どういうこと?」
「実は昼間、あの祠から赤い光がちらっと見えたんだ。もしかしたらあの祠は赤石と何か関係があるのかもってふと思ったんだ。さっきの不自然に吼えた行動といい、楓太はそれとなく、あの祠を調べろと僕達に教えようとしてたのかもしれない」
仁は祠をじっと見ていた。
「でも人の庭先に忍び込んで勝手に調べたりしたら、犯罪者じゃないの」
「大丈夫だよ。盗むわけじゃないんだから。それにいざとなったらトイラが代わりに出てきて助けてくれるさ。人に見つかりそうになったら逃げろ」
「ちょっと、仁」
怖気づいているユキを残し、仁はすくっと背筋を伸ばして玄関の方に進んでいった。
ユキは突然暗闇に一人取り残されて心細くなってくる。
引き止めようにも、仁はすでに呼び鈴のブザーを押していた。
玄関先はすぐにまた明かりがついて、人影が現れた。
それは瞳だったために、急に歓喜の声がして、次にその声に驚いて家の中の者が次々現れると、仁は飲み込まれるように家の中へと入って行った。