恋の宝石ずっと輝かせて2
「まさに、それがいいたかったんです。私、トイラの世界で森の守り主の大蛇に会った事があるんです。その時、森の守り主は、最も邪悪なものを使者に選び、そして次の森の守り主を目覚めさせようとしたんです。私も人間でありながらその駒のような役割をもっていました。だから、ニシナ様も少なくとも、何かの目的のために姿を自ら消したのではないかって思うんです」
ユキの説明は説得力があり、みんな思い思いに深く考え込んでいた。
「うーん、なるほど。もしそうであるならば、ニシナ様の目的は何であるかじゃが」
セキ爺は目を瞑って知恵を絞っていた。
「ねぇ、お父さん、もしかしたらやっぱりカジビに関係があるのかもしれませんよ。ニシナ様はカジビを探して次の山神候補にしたいのかも。カジビは本当に頭の賢い素晴らしい人でしたから」
花梨は閃いたように明るく言った。
「あれっ? カジビは皆から嫌われていたって聞いたんですけど、一度怒りで魂を閉じ込めて殺人未遂を犯したとも聞きました。そんな危ない人を山神の候補にできるんですか?」
疑問に感じたユキが訊いた。
「それは一部の間の噂に過ぎないことです。誰もその真相をはっきりと知ってる人はいないんですよ。一度流れた噂は尾ひれをつけてすぐに広まってしまっただけです。その噂のせいでカジビは赤石を狙った悪者扱いされてしまいました。でも、私の目からみたカジビはそれはもうかっこよくて、何をしてもサマになっては雲の上の存在でした。他のものたちはただその能力を妬み、たまたま尻尾が二又だっただけでからかうにはいい材料だったってことなんです。からかえば、きっと刃向かってきて堂々と喧嘩ができると思ったんでしょう。でもカジビは常に落ち着いていて一度も争うことはありませんでした」
花梨は間違ってないと言いたげにきっぱりと断言する。
「でもキイトの悪口を言われて発狂してそれで人を襲ったとか聞きましたけど」
ユキはまだピンと来ない。
ユキの説明は説得力があり、みんな思い思いに深く考え込んでいた。
「うーん、なるほど。もしそうであるならば、ニシナ様の目的は何であるかじゃが」
セキ爺は目を瞑って知恵を絞っていた。
「ねぇ、お父さん、もしかしたらやっぱりカジビに関係があるのかもしれませんよ。ニシナ様はカジビを探して次の山神候補にしたいのかも。カジビは本当に頭の賢い素晴らしい人でしたから」
花梨は閃いたように明るく言った。
「あれっ? カジビは皆から嫌われていたって聞いたんですけど、一度怒りで魂を閉じ込めて殺人未遂を犯したとも聞きました。そんな危ない人を山神の候補にできるんですか?」
疑問に感じたユキが訊いた。
「それは一部の間の噂に過ぎないことです。誰もその真相をはっきりと知ってる人はいないんですよ。一度流れた噂は尾ひれをつけてすぐに広まってしまっただけです。その噂のせいでカジビは赤石を狙った悪者扱いされてしまいました。でも、私の目からみたカジビはそれはもうかっこよくて、何をしてもサマになっては雲の上の存在でした。他のものたちはただその能力を妬み、たまたま尻尾が二又だっただけでからかうにはいい材料だったってことなんです。からかえば、きっと刃向かってきて堂々と喧嘩ができると思ったんでしょう。でもカジビは常に落ち着いていて一度も争うことはありませんでした」
花梨は間違ってないと言いたげにきっぱりと断言する。
「でもキイトの悪口を言われて発狂してそれで人を襲ったとか聞きましたけど」
ユキはまだピンと来ない。