恋の宝石ずっと輝かせて2
「私もその時は驚いたんですけど、もしかしたらカネタさんの匂いが原因なのかも。あの方、薬草のような独特な匂いがするんです。畑仕事して下さってるので汗に混じった土の匂いかもしれません。楓太は犬なので匂いに敏感だからそれに反応するのかしらって思った事がありました」
花梨はさらりと自分の意見を言った。
「ああ、わしもそれは思った。臭いって程ではなかったが、偶然すれ違ったとき、その匂いで一瞬くらっときて感覚が鈍るような感じだった」
セキ爺も同意した。
「えっ、僕は全く気がつかなかった」
ユキはその話を興味深く聞いていた。
トイラの意識が外に出てたときに自分の体はカネタと会っていても、ユキはカネタのことは全くどんな人物か知らなかった。
「私、そろそろ戻らないと、爺婆たちにまたごちゃごちゃ言われそう」
花梨が時計を見て我に返った。
「お前、八十鳩家で苦労しているのか?」
セキ爺は心配そうに花梨を見ていた。
花梨はさらりと自分の意見を言った。
「ああ、わしもそれは思った。臭いって程ではなかったが、偶然すれ違ったとき、その匂いで一瞬くらっときて感覚が鈍るような感じだった」
セキ爺も同意した。
「えっ、僕は全く気がつかなかった」
ユキはその話を興味深く聞いていた。
トイラの意識が外に出てたときに自分の体はカネタと会っていても、ユキはカネタのことは全くどんな人物か知らなかった。
「私、そろそろ戻らないと、爺婆たちにまたごちゃごちゃ言われそう」
花梨が時計を見て我に返った。
「お前、八十鳩家で苦労しているのか?」
セキ爺は心配そうに花梨を見ていた。