恋の宝石ずっと輝かせて2
「でも、不思議よね。センターだけが仄かに赤くなってるなんて。もしかして温まると色が変わるのかな」
「そうかもしれないな」
仁はユキから遠ざけたいためにポケットにしまい込んだ。
「それともう一つ訊きたいんだけど、トイラを人間にする方法の準備って何のこと? 私まだ何も聞いてないんだけど」
「ああ、そのことか。ユキは何も心配することはないよ。準備は整ってるから。とにかくカジビを探さないと、何もできやしない。まずはそれからだ」
仁がはぐらかし、ユキはまた不完全にもやもやとしていた。
「僕、とにかく一旦家に帰る。お風呂にも入りたいし、ずっと動き詰めでなんだか疲れちゃった。少し寝て休憩する。また後で連絡するよ」
ユキからの質問に、仁は逃げ腰になっていた。
「うん、そうだね。ほんと忙しかったもんね。少し休憩した方がいい。だけど仁、そんなんで受験勉強大丈夫? 獣医学のある大学ってとても少ないでしょ」
「そうなんだけど、こっちが片付かなかったら勉強しようという気持ちにもなれない。いざとなったら浪人してもいいよ。ユキも人のこと言ってられないだろ。早く進路決めた方がいいぞ」
「うん、そうだね。ほんと、今は何も考えられないから、私も受験はどうでもいい気分になってきちゃった」
二人は自虐するようにお互い顔を合わせて笑っていた。
「そうかもしれないな」
仁はユキから遠ざけたいためにポケットにしまい込んだ。
「それともう一つ訊きたいんだけど、トイラを人間にする方法の準備って何のこと? 私まだ何も聞いてないんだけど」
「ああ、そのことか。ユキは何も心配することはないよ。準備は整ってるから。とにかくカジビを探さないと、何もできやしない。まずはそれからだ」
仁がはぐらかし、ユキはまた不完全にもやもやとしていた。
「僕、とにかく一旦家に帰る。お風呂にも入りたいし、ずっと動き詰めでなんだか疲れちゃった。少し寝て休憩する。また後で連絡するよ」
ユキからの質問に、仁は逃げ腰になっていた。
「うん、そうだね。ほんと忙しかったもんね。少し休憩した方がいい。だけど仁、そんなんで受験勉強大丈夫? 獣医学のある大学ってとても少ないでしょ」
「そうなんだけど、こっちが片付かなかったら勉強しようという気持ちにもなれない。いざとなったら浪人してもいいよ。ユキも人のこと言ってられないだろ。早く進路決めた方がいいぞ」
「うん、そうだね。ほんと、今は何も考えられないから、私も受験はどうでもいい気分になってきちゃった」
二人は自虐するようにお互い顔を合わせて笑っていた。